全日本プラスチック製品工業連合会
  年頭ご挨拶

より高度な技術の開発と業界の活性化を


会 長 服部和彦  新年明けましておめでとうございます。
 旧年中は、官公庁様、関連諸団体様を始め正会員、賛助会員の皆様方には、格別のご高配を賜り、誠に有難うございました。本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
 私ども全日本プラスチック製品工業連合会は、本年も会員企業の発展はもとより、業界並びに社会の発展の為に、全力を尽くし邁進していく所存でございます。何卒旧来にも増して、ご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。
 昨今は、勝ち組負け組の線引きが当たり前になり、格差社会が益々進行し、それを警鐘するように陰湿で過激な事件が頻発し、社会不安を巻き起こしております。また、一昨年米国を震源地としたサブプライムローン問題は世界中に金融不安を蔓延させ、バーチャルマネーを弄んだリンーマンブラザーズの破綻は世界中に1929年のブラックサーズディを強烈に連想させるような、世界恐慌の不安をも生み出させました。
 さらに、原油価格の極めて不安定な相場が、樹脂価格の乱高下を導引し、価格不安の混乱を巻き起こしました。
これら不安のグローバルな発生は、私ども業界に大きな打撃を与えました。特に自動車産業への影響は、ショッキングなものです。アメリカビッグ3が蹌めくとともに日本の輸出も激減し、雇用バランスも崩れてしまいました。
このような、社会、金融、世界恐慌さらに価格不安の中、私ども連合会は、企業として、業界として生き抜いていく為には、より高度な技術の開発と、業界の活性化が欠くことのできない課題であると捉えております。
本年は、米国で新大統領が誕生して新たな時代が始まり、世界の経済情勢も新たな方向性が見え始め、我々業界にとって良きも悪しきも新たなトレンドが感じられる年になると思います。 
皆様におかれまして、依然厳しい状況が続くものと存じますが、本年がより良い丑年になりますよう、全日本プラスチック製品工業連合会としての役割を少しでも多く果たせますよう、全力を尽くして参ります。
そしてまた、ものづくり大国日本としてのプライドを持ち、会員企業並びに当業界の発展は勿論、現代社会の抱える多種多様の不安を払拭できる社会への貢献に尽力していく所存です。
最後になりますが、皆様並びにご家族の一層のご健勝とご多幸を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせて頂きます。

平成21年 元旦
全日本プラスチック製品工業連合会
会 長   服 部 和 彦