全日本プラスチック製品工業連合会
  2009年 賀詞交歓会

2009年 賀詞交歓会


 全日本プラスチック製品工業連合会の平成21年新年賀詞交歓会が、平成21年1月28日(水) 17時より八重洲富士屋ホテルで開催された。経済産業省はじめ多くの業界関連団体、企業のご来賓と連合会傘下の四地区工業協会の役員、会員約80名が出席し賑やかに開かれました。 席上、服部和彦連合会会長からは以下の新年挨拶がありました。

全日本プラスチック製品工業連合会 会長 服部 和彦 「遅ればせながら皆様、新年明けましておめでとうございます。旧年中は、私ども全日本プラスチック製品工業連合会の運営と活動に関し、多くの皆様方から多大なるご支援、ご協力を賜りましたことに心より厚く御礼申し上げます。
 また、本日の賀詞交歓会に際しましては、公私共お忙しい中、経済産業省の高田化学課長様はじめ 多くのご来賓の皆様、そして連合会の皆様、ようこそおいで下さいました。重ねてお礼申し上げます。
 さて昨年の世相漢字は「変」でしたが、良くも悪くも、胸が苦しめられる世相の変化が多々ございました。

政治の変
日本の首相の交代
アメリカの新旧大統領のチェンジ

経済の変
世界的な金融情勢の変動。
株価暴落に円高ドル安の大幅変動。

原油の変
原材料価格の大幅変動。

生活の変
食の安全性に対する意識の変化。
物価の上昇による生活の変化。

気候の変
世界的規模の気候異変による、
地球温暖化問題の深刻化。

未来の変
筋書きのないドラマ


 数えれば枚挙にいとまがないほど多くの変化がありました。そして今、変わらなければならない時代であり、また年でもあります。
 変わるべき先陣を切ったのはアメリカであり、第44代の オバマ大統領が誕生しました。ご承知のように、国民の幅広い層から圧倒的な支持を得た 黒人初の大統領です。 その誕生という歴史的な場面をこの目で確認しようと約200万の人々がワシントンに集まり、 盛大に就任式が行われました。未来を凝視しました。対岸の日本よりテレビで拝見しても、世界の閉塞感を打ち破ってくれるような 希望を抱かせるイベントでありました。
 世界同時不況からの脱却という期待が大きい反面、成果は直ぐに現れるものでなく、期待した分の反動等により期待倒れに終わる不安感も残っているようです。
 日本においても、100年に一度の不況といわれています。先日開かれた日銀の金融政策決定会合で、昨年、今年ともマイナス成長を予想し、「景気の悪化は続く」ということでした。
 私たち連合会にて四半期毎に実施している十二月末・会員アンケート調査でも、業況の見通しが【好転】したと回答した企業が0%に近く、悪化企業が圧倒的に増えたこと等が、企業経営の厳しさを物語っております。
 国際競争力のある日本の産業(大企業)を縁の下で支えているのは私達の中小企業であると言われています。日本経済の発展に大きな貢献を果たしてきた 多くの中小企業が、今危機的な状況にさらされております。
 「中小企業の優れたモノ作り」を絶やさないためにも、関連業界の皆様や国、地方の行政の皆様には引続きご支援ご協力を賜りますようお願いする次第です。

 さて昨今の世相は異常が正常になり、正常が異常になる等正常と異常が交錯し、ともすれば己を見失うことすらあり決断に混迷いたします。
 「流れる水は清い・溜まる水は臭い」と申しましてこんな時こそ・今こそ・何らかのアイデアで何等かのアクションを起こしましょう。行動に移しましょう。新たな活路を見出すべく的確な情報を得て、あらゆる手段を用い、それぞれの企業にて、先ず身近な社員から夢ある目的を掲げ、この業界の将来に向けて、新たなる道を開いて頂きたいと思います。

 さすればやがて、この嵐も止み衰え、私達の英知と努力での結晶がいつかは天に届き、いつかはお客様に届き、新たな製品が生まれ、大空に新たな虹が輝き、明るい太陽が必ず私達を導いてくれる事を信じて居ります。
 必ず明るい職場が甦ってきます。きっと何らかの大きな答えが待っています。朝の来ない夜はありません。寒い冬ばかりではなく、春は必ずやってきます。一日も早い景気の回復を信じ、会員一同、力を合わせこの危機を乗り越えて参りたい と思っております。皆さん頑張りましょう
 最後に本日 ご臨席戴きました ご来賓の皆様には、何卒、私ども業界に対しまして、引続き倍旧のご支援、ご協力を賜りたく宜しくお願い申上げます。
 そしてこの一年が、皆様方にとりまして「災い転じて福となす」より良い年になりますことをご祈念申上げ、新年のご挨拶とさせて戴きます。本日は 誠に有難うございました」



 次に来賓のうち、経済産業省・化学課の高田修三課長様より以下の挨拶を賜りました。
経済産業省・化学課 課長 高田修三 様 「昨夏以来の景気の急速な後退、何が起こっているのか、その中で行政として何が出来るのかについて常々考えているところです。昨年10月の第1次補正予算で、緊急保証制度を作ることが出来、財務省に掛け合って化学課に関係するほとんどの業種を指定させて戴いた。12月最終日には一日間で500億円の保証実績がありました。また二階経済産業大臣以下幹部も陣頭指揮で年末まで役所に詰めて力を入れてくれた。
 貴連合会は創立以来45年の歴史を有し、今日まで立派に歩んでこられた。私どもでは中小企業の技術の高度化は大事であると認識し、皆様から現場の生の声を入れていただいて、プラスチック成形の技術指針の見直しをいたしました。
 海の向こうで起きた金融危機が世界的な悪影響を及ぼしている訳ですが、多くの中小企業が路頭に迷うことが少なくなるよう必要な施策を執り行っていきたい。今年一年が良い年になることを希望します」



 続いて、(社)西日本プラスチック製品工業協会の原会長のご発声で乾杯し祝賀会が始まりました。
西日本プラスチック製品工業協会 会長 原 襄輔