全日本プラスチック製品工業連合会
  連 合 会 第53回 通常総会 開催される

  平成26年6月5日(木)午後、横浜国際ホテル2階「紅梅の間」で標記総会が開催されました。会場は、毎年、東京、横浜、名古屋そして大阪と持回りで開催され、4地区協会の役員が出席します。
53回総会
53回総会

 本年は、役員改選が実施される年であり、2年間会長職を務められた東日本プラスチック工業協会の齋藤森作氏から、西日本の川嵜貞藏氏にバトンタッチがなされました。
 会議の席上、新たに選出されました川嵜新会長より以下の挨拶がありました。
川嵜新会長挨拶
川嵜新会長挨拶

 先程、第53回通常総会も無事終了致しました。その席上、平成26、27年度の会長に選任されました川嵜です。何かと至らない点多々あるかと存じますがご支援ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。
また、経産省の茂木課長様を初め皆様方、ご多忙にも拘わらず本懇親会にご臨席頂き慎にありがとう御座います。

 最近のわが国経済は、一昨年末に発足した安倍内閣の政策効果もあって、長期に亘るデフレ経済からの脱却も目前に迫っているのではないかとも思われる様相です。最近のマスコミの報道によりますと大企業を中心として@企業業績の改善、A株価の上昇、B株式配当総額の過去最高額の更新見込み、C定期昇給の復活、Dボーナスの増額E求人倍率の好転等々、消費増税を乗り越えて明るい材料が算出しております。

 しかし、一方において、我々中小企業段階では、まだまだこの景気の好転を満喫することが出来ておりません。我々と致しましては 安倍内閣の金融政策、財政政策に続く3本目の矢、「成長戦略」を大いに期待いたしております。その「成長戦略」の執行の中で強力なる中小企業支援策を期待して些かでも我々日本経済の復活、再生に貢献いたしたく考える次第であります。

 次にグローバル経済社会の中で我々プラスチック成形業界を見た場合、日本の大手製造業(自動車、家電、その他電子機器メーカー等)の海外進出と共に現地生産化が進み日本国内での成形加工の仕事の絶対量は著しく減少しております。また、成形技術水準も内外の格差が接近して技術的優位性も少なくなっているのではないかと思われます。
更には、円安要因も重なり材料費、電力代金等の高騰もあって波及的に採算の悪化を来たしております。その結果として仕事量の減少と収益力の悪化は避けることが出来ず企業廃業、倒産等もあって当連合会の会員数の減少、小型化も現実のものとなってきております。(ここ数年では一年間に約30社の減少)

 当連合会としてもこの様な状況に対処すべく、業界として「仕事の絶対量の確保」と「安定した収益の確保」を目指してもう一度成形加工業の原点に立ち戻り「成形加工の技術改革の推進」と「付加価値の創造」を目指すべきかと考えております。 具体的には、
  1. 国内の仕事をこれ以上海外に流失させない努力、
  2. 既に海外に流失した仕事を国内に引き戻す努力、
  3. 新たな仕事の開発、創造する努力、
  4. 補助的な仕事ではなく最終製品の製造を目指す努力、
  を目指して企業自らが努力して事業の発展を目指して行くことが、業界の振興と発展に結び付いて行くのではないかと考えております。
  この様な考えで当連合会の運営を進めたく考えますので政府当局のご理解とご支援を頂き、また、会員共々よき業界となるべく努力し、頑張って参りたく考えております。以上、私の思う所を述べましてこの懇親会のご挨拶に替えさしていただきます。
 
  その後、経産省・化学課幹部を交えた意見交換会を開催しました。
化学課意見交換会
化学課意見交換会